感情とは、命あるものであると私は思います。そして、もう一人の自分でもあるかなと思います。
気分が高いときもあれば、落ちるときもある。ストレスが貯まり、イライラがある。あの人に対して怒りがある。
だからこそ、この感情によって私達は左右されがちでもあります。
「イライラしていたら、なぜか人に当たってしまった」
「気分が落ちてしまい、相手に対して冷たくなってしまった」
と、日常生活の中で、たくさんの行動面において影響があります。
それぐらいまでに、感情というのは私達に大切な一部でもあるのかなと思います。
この感情日記というのは、
「自分の感情をありのままに書く日記」
です。
私自身、うつ病を発症したり、人間関係で生きづらさを抱えていたとき、
この感情によって、生活が左右されていました。
ですが、感情日記をつけ始めてもう7年が経ちますが、感情によって生活が左右されていた時と比べて、
精神的にも行動面においても落ち着きを取り戻しましたし、生きづらさを和らげることが出来ました。
また、自分の喜怒哀楽というのを、素直に表現することが出来ました。
このページでは、私が感情日記を書き続けた体験をもとに、紹介していきたいと思います。
また、関連の記事をご紹介させていただきます。
感情日記とは?
感情日記をシンプルに一言でいえば、「自分の思った・感じた感情を書く日記」です。
例えば、「日記」というものがある思います。
一日のことを振り返ったり、一日に起きた出来事や子供の成長日記を書いてみたりと様々な日記の書き方があります。
いろんなことを紙に書いて記憶・記録として残します。
それを、感情日記は、「自分の気持ち(being)」として、書きます。どういうことっておもうかもしれません。
- 「今日はイライラした」
- 「今日は悲しい気持ちでココロがいっぱいだった」
ということを書くことなんです。
普通の日記と違うのは、行動面と気持ち面ということではないでしょうか?
行動面だと、
- 「〇〇をした」
- 「〇〇が出来た」
- 「〇〇さんとランチをして楽しかった」
ということを書くと思うんですが、
気持ち面の日記だと「今日は悲しい気持ちになった」「あの人に言われた言葉で心がシュンとしてしまった」というそのときに感じたことを書くということです。
至ってシンプルな日記なんです。
というのも、私達は、「感情の言語化」というのがとっても大切です。
特に、「生きづらさ」を抱えている人にとっては、「感情の言語化」をせずに、生き抜いて来ました。この日記を書くことで、心の癒やしにつながっていきます。
なぜ感情日記が効果あるのか?
感情日記を書いていくと、自分の感情をコントロールが出来ることが良いことだと思います。
多くの人間関係で躓いている人や人間関係がうまくいかない人に共通していることが、感情のコントロールが出来ていないという人が多くいます。
感情のコントロールが出来ていないと、人に怒りをぶつけて自分の気持ちを晴らしたり、
また、人の感情を受け止めすぎてしまい重い気持ちになってしまうことがよくあります。
ですが、感情日記を書いていると、自分の感情と向き合うことになり、自分が今何を感じ、何を思っているのかを知ることが出来ます。
さらに、自分の思考のくせや思い込みを知ることが出来、より楽に生きることが出来ていくんです。
日本のことわざに、「病は気から」ということわざがあります。
この言葉がまさに感情日記のメリットを表していると思います。
私達は感情に飲み込まれてしまっていると、気が重たくなり、うつ的になったり、
また、気持ちを溜め込んでしまって気持ちを切り替えることができなくなり、日常生活がうまくしにくいことがあります。
ですが、感情日記で自分の感情を言語化し、見える化していることで、今の私が何を感じているのか・何を思って気が重くなっているのかを、
客観視することが出来ることで、自分の生き辛さから開放されることがあります。
また、自分の無意識の領域にでも、この感情日記で感情を言語化することで、無意識の領域で働いていたマイナスな思考や認知の歪み。
こういった効果を得ることが出来るのは、「感情日記」なのではないかなと思います。
「知・情・意」が関係している
人には、「知・情・意」という3つの働きがあリます。これは、哲学者カントが提唱した言葉になります。
「知・情・意」とは、「知性・感情・意志」の3つのことです。
- 知性とは、知識や思考といったもの
- 感情とは、喜び・怒り・悲しみといった感情。つまり心で感じるもの
- 意志とは、意欲や意志力。または、決断する力と言います。
この3つの働きがあり、それによって私達はバランスを取っているという考え方です。
例えば、
知性は、必要な知識を集めたり、物事を理解する力や、本やセミナー等で得る知識のことです。
しかしながら、この「知」だけが特化していても、人間のバランスが取れません。
そこには、残りの、「感情・意志」が上手に加わらないと、「知」が上手に力を発揮することが出来ません。
そうならないためにも、「情」つまり「感情」が大切なんです。
自分の感情や相手の感情を大切にするということです。
でも、「情」にも、欠点・マイナスな部分があります。
人は、「怒り・悲しみ・喜び・楽しみ・愛おしさ・憎しみ・欲望」という7つの感情に飲み込まれやすいと言われています。
人の怒りを自分の問題にしてしまったり、人が悲しんでいる姿を見ると自分の心も悲しくなってくるということがありますよね?
そこで、最後の「意」つまり、「意志」が関係してきます。
人の感情を自分のものにしなかったり、自分の感情をコントロールすることは、この「意・意志」の力が必要なんです。
人間には3つのバランスが適切なバランスが必要と言いますが、まさにそのとおりなんです。
この3つを適切にバランスを取ることで力を発揮します。
では、これが感情日記とどういう関係になるのでしょうか?
感情日記で感情を整える
私たちは、感情によって行動が左右されていたり、家族が病んでいてると、本来表現をしてもいい感情を言うことが出来ません。
いや、感情表現をすることが出来なかった環境で育ったことで、自分の感情がわからなく、生きづらさを抱えてしまったり、
人の感情に引き出されてしまったりします。
その感情をもう一度取り戻していくために、感情日記というものが最高のツールになります。
感情日記というのは、「ありのままの自分の感情を書き出す」という日記になります。
ありのままの感情?と言われても、「なにそれ?」「ありのままの感情ってなに?」と思いますよね?
その思ったことを書きます。
なんでもいいんです!自分が感じたことを書きます。それが、自分自身の癒やしにつながっていきます。
また、本当の自分を生きることにも繋がります。
私たちは、本当の自分を生きていないということは、偽りの自分を生きています。
その自分から抜け出し、自分の価値観を明確にして生きること。
そうしていくと、他人の期待を答えずに、また本当の自分が生きていきた姿に生きていくので、
新しい自分へと生き直すことが出来ます。
今までの古い生き方で感じていた、「今の私は本当に生きているんだろうか?」「どこかで、他人の人生を歩んでいるんではないか?」「私は何をして生きて生きていきたいんだろうか?」
という、自分自身の人生の葛藤が、なくなっていきます。
感情日記を書き、自分の感情を整えて行くことで、改めて自分のこれからの人生を考えることが出来るので、
「本来の自分」「偽りの自分の中に生きている本当の自分」を見出すことが出来ます。
これが、感情日記の一つのメリットでもあります。
自分の感情を整えて自分の心が落ち着き、人間関係や親との関係を修復・または、受け止め方を変えることが出来、そして本当の自分の姿へ変容していくことが感情日記を書くことのメリット、特徴でもあります。
感情日記を書いていると自己肯定感・感情のコントロールが出来る?
感情日記を書き勧めていると、不思議なことに、「自己肯定感」が高まっていきます。また、「自己受容」も進んでいきます。
それは、自分の感情を言語化することが出来て、その感情で良いんだと思うことが出来てくるんです。「自己肯定感」とは、自分の存在や価値を肯定することが出来る感覚です。
「自分はこのままでいい」「自分らしく生きていい」と感じることができれば、自己肯定感が高いことになります。
つまり、感情日記を書くことで、今のあなたの感じた感情をOKとすることを繰り返していくと、自然と、自分の存在にOKを出すことが出来ます。
実は、感情と存在というのは、かけ離れているようで、かけ離れていません。
「感情=自分自身の存在」といっても過言ではないと思います。
もし、あなたがイライラしている感情を否定されたら嫌な気分になると思います。私自身もなります。
ということは、感情と存在というのは実はイコール関係にあるんではないかと思います。
また、自分がいま感じている感情を知っていると、自然と感情のコントロールができます。
例えば、イライラしていたら、そのイライラのまま、人と話しをしたり、仕事をすると関係がギクシャクしてしまいます。
ですが、「今、自分はイライラしている」。こう感じることが出来たら、そのイライラの自分を知っているわけですから、
自分をメタ認知することが出来ます。
そうすることで、自然と、感情のコントロールが出来ることにつながっていきます。
7年間ずっと書き続けている感情日記!どうして続くの?
なぜ、私が感情日記を7年以上書くことが出来ているのか。
それは、自己カウンセリングが高まるからこそなのかもしれません。いや、感情日記を書いていると、心が落ち着いていくんですよね。
言い換えれば、自己受容が進む。
よくカウンセリングや、友人・知人に悩み事を相談するとき、私達の心の中には、葛藤が起きると思います。
それは、「こんなことを言って嫌われないかな」とか「この話をしても受け止めてくれるのかな」って無意識の領域で、また、有意識のなかで心の葛藤がおきているんではないでしょうか。
話す私達が、聞く人の感情や状況を察してしまったり、考えすぎてしまい、つい話をするのに一歩踏み出すことができなくなります。
ですが、この感情日記は違います。
感情日記は、自分ひとりでしか書かないノート。
誰かに見せるわけでもなく、またカウンセラーや相談相手に見せるノートではありません。
自分ひとりにしかわかることが出来ないノートなのです。
だからこそ、何を書いてもいいですし、誰かに見せる必要性がありません。自分ひとりの秘密ノートと言ってもいいです!
また、わざわざノートに書く必要があるの?ということを思う方がいます。実は、ノートに書くことが意味あるんです。
心の世界を学んでいる方なら知っているかもしれませんが、「手紙療法」というセラピーがあります。
これは、「書く」ということが心身にいい影響を与える意味があります。
ある実験によると、毎日20分ノートに向かって、一日起きたいろんな出来事をノートに書くということをしました。
すると、毎日ノートに向かって書いていた人のほとんどが、「高血圧」が治っていきました。
また、ストレスがあると、記憶力が低下すると言われています。
ですが、このストレスが溜まった原因や自分が嫌だなと思ったことを、
「書く」ということで、ワーキングメモリー(記憶)が上がったという研究成果もあります。
まさに、今の時代、ストレスとどう付き合っていくがが大切なことです。
仕事でも学校先でも家庭でもストレスは必ずついてくる。そしてストレスな出来事の記憶というのは、思い出しやすいのです。
何日たったあとで、突然とストレスに感じた出来事を思いだしてイライラするということはよくありますよね。
そうなんです。
人間はストレスな出来事ほど記憶に残り、良い出来事ほど記憶からなくなっていきます。
それは、ストレスな出来事はワーキングメモリーを消費してしまいます。
ですが、「感情日記」という書くことで、自分のいい出来事を、また自分を褒めることを書くことで、日頃起きているストレスの記憶を、
自分にとって良かった出来事に上書きをすることで、体にとっても心にとってもいい影響を及ぼしていきます。
私自身もうつ病の症状が強い日ほど、感情日記の書く時間を大切にしています。
それは、一時期感情日記を書くことをやめていたとき、明らかに精神科から出されていた薬の量が増えたり、通院の回数が多くなってました。
そんなとき、ふと考えてみました。
それはまさに、上に書いたストレスが自分のワーキングメモリーを消費してしまっていて、
感情日記で自分のことを書かないことで、無意識に自分の本音の心や感情を抑圧して、ストレスになっていました。
そう、感情日記を書いていないということは、自分の苦しんでいることや話を聞いてもらいたいこと、ずっと心の中に蓄積していました。
そして、蓄積しすぎてうつ状態の症状として出てきてしまいました。まさに、身をもって感情日記の大切さを知りました。
だからこそ、私は7年以上も感情日記を書き続けることができたんだと思います。
必ず出来る感情日記の書き方!
さて、感情日記のことをたくさん書いてみました。
では、どう「感情日記の書き方」をお話します。
色んな人のブログでは、「自分の好きなノートで書いてください!」という記事を多く目にしました。
ですが、初めて書くもので、好きなことって中々書くことが出来ませんよね。
安心してください!僕の感情日記はシンプルしすぎて、初めての人には難しいと思います・・・ですが、大丈夫! まずは私の感情日記をご紹介させてください。
私の感情日記はこんな感じに書いています。
結構文字数も少ないし、内容もこんなもんですwここまでシンプルと言うか素朴というか、こういう内容にいつの間にかなっていました。
最初は、こんなにも文字びっしり書いていたんです。
というのも、自分のことを「書かなければいけない」というべき思考に囚われてしまって、びっちり書いていました。
びっちり書いていたら書くことに疲れてしまった自分がいたので、シンプルに書こうと思ったり、もっと楽に簡単に書いてみようかなって思って紆余曲折しながらこの形になりました。
私のクライエントさんも、私の今の感情日記みたいに、びっちり書くのではなくて、シンプルに書いてみてくださいとおすすめさせてもらっています。
ほとんどの方が継続して書き続けていることが出来ているので、シンプルに何でも書いてください!!そして、感情日記を書くポイントを3つ上げてみます。
この3つのポイントを大切に、また意識するだけで、感情日記が書きやすくなっていきます。また、こういった書き方でも良いです。
最初はこの3ステップどおりに書いてみていいかでしょうか?比較的、簡単に書くことが出来ると思います。
また、シンプルに感情だけを書いてもいいです!
どんな書き方であれ、あなたにしか書くことが出来ない感情日記です。自由気ままに書いてみましょう!
感情日記を書き続ける事ができたツール
ノートは、ほぼ日手帳カズンサイズの手帳を使っています。なんでこのノートなのかというと、普段の仕事のこともかけますし、バーチカルもついている。
そしてなによりも、このノートの魅力が、一日一ページがあることなんです。
別に他のノートでも良いんじゃないかとおもうんですが、実は、感情を知るために、自分の一日の行動を知っているとより感情日記を書きやすくなるのです。
また手帳というのは、毎日肌身欠かさず持っているものです。
そう、いつどんな場所でも書くことが出来るんです。仕事の合間にも書いていいですし、カフェに行ったときに書いても良い。
そういったメリットがあるために、私はほぼ日手帳カズン手帳を使って、書いています。これはおすすめです!!
感情日記を書いているとこういうことを感じる方がいます。それは、こんなこと書いて良いのかなと思ってしまいます。
あの人が苦手だとか、あの人が少し好きになったかもと。こういうったことを感情日記に書いていくと、どうしても書いて良いのかなと思ってしまいます。
ですが、書いて良いのです。勇気を出して書いてみましょう。
書くことで心がすっきりとしますし、書くことで「この気持をもった自分で良いんだ」と思うことが、感じることが出来ます。
だから、書きながら迷って良いんです。
そして、その迷ったことをも感情日記に書いてもいいです!何を書いてもいい。それが今あなたが感じている感情だからです。
それを、良い悪いということでくくらなくてOKです今のあなたの感じている感情が正しいのです。
感情日記を書いたことで、私が変わっていったこと
感情日記を書き続けて7年になりますが、
この7年で、私は人が見違えるほどに変わることが出来ました。
- 親を許せる気持ちが出てきた
- 本来の自分を出せるようになった
- 自分の意見を言うことが出来た
- 自分は人を愛していいし、自分を愛しても良いと思えるようになった
などと言ったことが、私が、感情日記を通して変わることが出来ました。
7年前の私は、顔が無表情で笑うことも出来ない。そして、何を考えているのかも自分でもわからない。
自分がなんで生きているのかすらもわからなく、なんで生きている理由がわからなく、自分で自分を傷つけていました。
詳しくは、プロフィール記事をお読みください😁
そして、感情日記を書き続けていくうちに、自分がすこしずつ笑うことが出来たり、そして、少しずつ自分が生きていても良いのかなーって思いました。
また、自分の過去の記憶というのを振り返ることで、「あのときに、こんな感情があった。」「あのときは、本当は怖くて怖くて辛かった」という、
家庭の状況を、少しずつ思い出すことで、「あのときに、両親にこうされて、本当に辛かった」という場面を思い出し、
そのときに感じた自分の感情と親にこうしてほしかったという思い。
それをひたすらに書き出し、また、それで良いんだよと自分を受け入れていくことで、
自分の心が少しずつ解れていき、偽りの自分の中に生きていた本来の自分を取り戻すことが出来ました。
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