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アダルトチルドレンには7つのタイプがある!あなたはどのタイプ?

2022年5月17日

皆さんこんにちはこうです!

アダルトチルドレンのタイプには、5〜7つあると言われています。

機能不全家族の元で育つことで、親の歪んたマインドによって私たちは、幼いながらも家族を支えたり、助けたりして、本来の自分とは違う役割を演じて生きてきました。どのタイプも家族の様子を伺い、自分を押し殺してまでも家族を支えるという行動をとってきました。

この行動を演じて生きてきたことで、心の傷やそのときに身に着けた考え方や行動が、大人になった時、アダルトチルドレンの生きづらさの原因になっています。

今回は、アダルトチルドレンのタイプを知ることで、あなたがどのタイプの役割を演じてきて、どんな影響があるのかを知ることで、自分を取り戻すために必要なステップです。

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレン(AC)は、自分の子供時代に親の関係、またその家庭状況によって、子供が何かしらの心の傷を負ったままた成人をしている人のことを言います。

親との関係でトラウマとなりうる体験としては、アルコール依存症や薬物依存症、セックス依存症、ギャンブル依存症、ワーカーホリックなどといった嗜癖の障害の親の元で育つことや、機能不全家族の元で育つことなどが挙げれれます。

また現在では、アダルトチルドレンの解釈が広がり、アルコール依存症のある親の元で育った人だけではなく、愛情不足で育ったこと、子供なのに親のように生きさせられたことや、子供が子供らしく生きることが出来なかったことなど、現在の生きづらやパーソナリティに影響している状態としても使われるようになっています。

数年前まで、アダルトチルドレンとは、親がアルコール依存症の過程で育ち成人した人のことを言っていました。

「Adult Children of Alcoholics」と英語でもいいます。

ですが、最近では、アダルトチルドレンの定義が時代とともに変わっていきました。

親からの支配や精神的・身体的虐待や家族の不仲、家族離散などといった機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えている人という捉え方に変わっていきました。特に日本では、信田さよ子先生による本が新しく出たことで、よりアダルトチルドレンが浸透していきました。

では、なぜ、よりアダルトチルドレンという言葉が浸透してきたのかというと、アルコール依存症の家族でも、現代の機能不全家族でも、根底的な原因は同じだからです。

アダルトチルドレンの7つのタイプ

アダルトチルドレンのタイプは、5〜7つのタイプに分かれています。

今回は、詳しく解説出来るように、7つのタイプとして、一つひとつのタイプを見ていきたいと思います。

1.ヒーロー(優等生)

ヒーロー型は「優等生」や「良い子」「しっかり者」と言われることが多いです。

両親や周りの人から、

「この子は頭が良くて自慢の子どもです!」
「この子は本当に頼りになるんです!」

と言われると、子供は嬉しい気持ちになりますし、その期待に応えたいと思います。そしてその言葉を言われたくて言われたくて頑張ります。

兄弟のいる家庭だとなおさら、子供は頑張ります。妹や弟の面倒を見ることで、親から「よくやったね!」「この子なら兄弟を任させても安心だわ」と言われることで、兄弟の面倒までも見てしまいます。

そうすると、子供は、本来両親がしないといけないことまでも率先と行動し、親から褒めてもらうためにもっともっと頑張ってしまいます。

では、このヒーロー型タイプの根底にある問題はなんでしょうか?

そう、親から存在を認めてもらうということです。そして、無条件の愛がほしいのです。上に書いてある子供の行動は、何かをすることで親から褒めてもらい自分の存在を認めてもらっています。つまり、条件付きの愛なのです。

ですが、ヒーロー型のタイプの子供の根底にあるのは、無条件の愛が欲しいだけなのです。何か行動したら褒めて認めてもらうのではなく、ただただ、そのままの子供の私をもっと認めて受け入れてほしいのです。

学校の成績や周りからの評価とか関係なく、ただ両親に存在を認めてもらいたいのです。

「私は、何もしなくても、何の成果をあげなくても、存在しているだけで愛されている存在である。」

ただ、これだけを言われていたいという気持ちを求めています。それがないからこそ、ヒーロー型の子供はたくさんの努力をして、自分を犠牲にしてまでも、行動してしまうのです。

だから、ずっと、「良い子」や「しっかり者」「頼りになる子供」として、演じ続けてしまうのです。

でも、その努力をやめたらいいじゃん?と思いがちですが、その努力をやめてしまうと、「見捨てられた」と思ってしまうので、やめることは出来ません。ヒーロー型タイプの子供の原動力は、ただ両親に認めてもらいたいというたった一つのことなのです。

これがない限り、子供は永遠と努力して存在を認めてもらうことをし続けます。

2.スケープゴート

ヒーロー型のタイプとは真逆で、家族の問題を子供が抱えます。いつも問題を起こしたり、過度に低い成績をとったり、家族の中での問題児や悪い子として生きます。

そうすることで、本来家族が抱えている問題を、子供が別の問題としてすり替えることで、本来の問題を見なくていいので、

問題児・悪い子として生きてしまいます。

「またこの子のせいで学校から呼び出された」
「いつも問題を起こすのはこの子だよ」
「なんでこの子はいつも病気・怪我をするのだろう」

こういったことをすることで、子供の問題で家族が一眼となります。

これが、スケープゴートの特徴です。

スケープゴートは別名:生贄・身代わりとも呼ばれています。

つまり、スケープゴート型の子供が問題を起こすことは、家族が本来解決しないといけない問題から離れさせ、子供が自分を犠牲にして別の問題にすり替え、家族を一致団結をさせます。

では、このスケープゴート型タイプの根底にある問題はなんでしょうか?

それは、「離婚」「家庭崩壊」「一家離散」をさせないということです。

先程も書きましたが、本来、家族が解決をしないといけない問題から離れさせ、自分が問題を起こすことで、家族を一致団結とさせます。スケープゴートをしている間は、少なからず家族のカタチをしているので、「離婚」「家庭崩壊」「一家離散」というのは避けられます。

スケープゴート型が恐れているのは、それなんです。

だからこそ、自分が問題を起こすことで、家族のカタチを維持させているのです。やはりこのスケープゴート型の子供が何を言いたいのか。

ヒーロー型と同じで、「無条件の愛が欲しい」ということです。

「自分が何も問題を起こさないでも、家族が家族でいてほしい。そして、何よりも僕をもっともっと愛してよ」

とスケープゴート型の子供は言っています。

3.ロスト・ワン

別名:ロスト・チャイルド とも呼ばれています。その名の通り、いなくなった子という意味になりますが、

まるで、その場にいないかのように自分自身の存在を消し、ひっそりと気配を消して生きていこうとしているタイプです。ヒーローのように優秀でもなく、スケープゴートのように問題を起こすわけでもない。

ロスト・ワン(ロスト・チャイルド)は、できるだけ自分の存在を消し、また、僕はここにいるんだよ!という雰囲気やメッセージを発しないで、ひっそりと、いないかのように生きている子です。

このタイプは、大人にとっては全く手がかからない「良い子」なのです。手がかからない「良い子」なので、大人たちは勝手に「手のかからない良い子供だ」と勝手に思ってしまいますが、ロスト・ワン(ロスト・チャイルド)の子供にはこう思っています。

「私は両親から見捨てられた存在なんだ」
「私は両親からかまってもらえない」
「私は両親から必要ともされていないんだ」
「私なんかどうでもいい子なんだ」

と思ってしまいます。

このロスト・ワン(ロスト・チャイルド)はよく育児放棄と間違えられることがあります。

育児放棄とは全く違います。

自らが親から離れて存在を消して生きいることで自分守っているので、育児放棄とは全く違います。

では、このロスト・ワン(ロスト・チャイルド)型タイプの根底にある問題はなんでしょうか?

それは、「孤独感」「見捨てられている」という考えやセルフイメージを持っています。

「孤独感」「見捨てられている」という考えがあるために、自己否定感を抱えやすいです。

また、兄弟がいるとなおさら、自己否定感が強くなってしまいます。

「どうしてお兄ちゃんやお姉ちゃんは親から愛されている・構ってもらえているのに、私は構ってもらえないんだろう」と、

劣等感を感じてしまいます。兄弟だけではなく、他の子供と比べてしまいます。

そうすると、なおさら自己否定感が強くなってしまい、ロスト・ワン(ロスト・チャイルド)になりやすくなってしまいます。

4.ピエロ

別名:道化師・マスコットとも言います。

家族の雰囲気が悪いと子供はながらに、「何かあったのかな」「僕が何か悪いことでもしたのかな」と思い、不安になってしまうことがあります。

その雰囲気を察して、わざとおどけてみたり、馬鹿なことをしたりとすることで、家族の雰囲気が良くなっていきます。

これが、「ピエロ」の役割なんです。

ひょうきん者で明るい性格だととらわれがちですが、実は、雰囲気に敏感で、人の表情を読み取ってしまい、どうすれば家族の雰囲気が良くなっていくのかを考えてしまうのです。お笑い芸人や芸能人だと、北野武などが、ピエロ役のアダルトチルドレンですね。

では、このピエロ型タイプの根底にある問題はなんでしょうか?

それは、「不安で不安で怖い」ということです。

「親が雰囲気が悪いのは何か僕が悪いことをしたのかな」
「誰も怒っていないかな」
「喧嘩は怒らないよね」

と常に、顔色と雰囲気を伺うために、いつも不安、また緊張状態で神経を張り巡らせています。「自分が笑わせたり、明るい雰囲気にしていれば、お父さんお母さんは怒らない」と思い、何かひょうきんなことをしたり、お父さんお母さんを笑わせることをして、家族の雰囲気を良くしようとしています。

すこし突っ込んだ言い方をしてしまうと、それだけ両親の間に自分が入り、穏便な関係を保ち続けさせていると言ってもいいですね。ピエロのタイプの人の周りからの印象は、「人気者」「愛されキャラ」「可愛がられる人」「敵がいない」といった印象を周りに与えます。

では、このピエロ型タイプの根底にある問題はなんでしょうか?

「寂しい」「不安」「孤独」

こういった感情がピエロタイプの人の心を支配しています。

よくサーカスやハロウィンのときにピエロの仮面をかぶる人がいます。仮面をかぶると中身の自分を隠すことができて、違った自分を演じることが出来ますよね。仮面ライダーの仮面をかぶれば、仮面ライダーになりきることが出来ます。

そう、ピエロ型のタイプの人も同じなのです。

本来の自分を話すことで、別の自分を演じ、演じている自分で家族の重たく暗い雰囲気をなくそうとしているのです。

また彼の心の中には、

「人に嫌われてはいけない」
「人の機嫌を損ねてはいけない」
「みんなが仲良くなっていないといけない」

という気持ちや価値観があります。

ピエロ型タイプの人は、周りからいい印象を与えがちですが、その人自身の心を見てみると、実は違うことを覚えているといいかもしれません。

5.ケア・テイカー

別名:リトルナース・イネイブラー・プラケーターとも呼ばれています。

別名を合わせて、「ケア・テイカー」とも呼ばれることがあります。

ケア・テイカーはその名の通り、「お世話をしてくれる人」「面倒を見てくれる人」というタイプです。リトルナースと呼ばれるのは、看護師・ナースさんのように、面倒を見てくれたり、人のお世話をしてくれる。

看護師さんでもないのに、ナースさんのようにお世話を面倒を見てくれたり、また頼んでもないのに自ら率先してお世話をしてくれます。

このケア・テイカー(リトルナース)型のタイプは、女性の人に多いタイプです。また、女性のアダルトチルドレンで、多く見られるのが、ケア・テイカー型かなーって思います。

看護師さんや保育士さん、学校の先生に多く見られます。また、兄弟のいる家族だと、お兄ちゃんやお姉ちゃんがケア・テイカーになることが多いです。

では、このケア・テイカー型タイプの根底にある問題はなんでしょうか?

世話を焼くことで、自分の存在を確立していることです。そして、共依存や依存をさせる体質にあります。

例えば、よくテレビで、「ダメンズ」「ダメ男しか愛せない」「付き合う人は、ほとんどダメ男だ」といった女性のれないの悩みを目にします。

彼氏(ダメ男)の身の回りの世話をして、彼氏に褒めてもらったり大切にしてもらうことで、自分の存在を得ている・確立しているんです。自分が身の回りの世話をすることで、相手が自立させないようにすることを無意識ながらにやってしまいます。

「私にはあの人がいないと・・・・」
「あの人は私がいないと何も出来ないから・・・」

といったセリフをよく口にするのがケア・テイカーの象徴でもあります。

このケア・テイカー型が生まれてしまうのには、やはり育ってきた家庭環境で自分自身が世話をすることで、存在意義を確立してきたことです。

6.プリンス・プリンセス

別名:意思のない人形とも言います。

このタイプは、1〜5のタイプとは打って変わって、両親からのたくさんの愛情をもらって育ちます。ただ、その愛情の量が尋常ではないのです。そして、その愛情を注ぐ故に、子供の意思を無視します。

親の望む通りに子供は育ち、まるで王子様お姫様のように育っていきます。親の望む通りに生きるわけですから、子供らしく自由に生きることが出来ません。

例えば、お母さんが旦那のように息子を育てたいと思ったら、息子は旦那さんのような容姿になったり、学歴や習い事も旦那さんの様に育っていきます。

よく資産家の家庭に見られることが多いです。

息子・娘を、立派な子として育てたいという思いから、いろんな習い事をしたり、英才教育をしたりと子供の意見・気持ちを聞かずに、育てていくケースが多いです。

7.プラケーター

別名:慰め役とも言います。

これは、カウンセラー型タイプとも言います。

両親が顔色が悪かったり、なにか問題があり傷ついていたりしているときに、両親や家族の間に入り、なだめ役をします。また、家族や友人関係の中で、誰かしらが悲しんでいたりすると、その人の話を聞いたりして、その人をなだめます。

他人の痛みにとっても敏感で、他人の感情移入をしがちになるので、人の感情を自分の感情のようにしてしまうことがほとんどです。

では、このプラケーター型タイプの根底にある問題はなんでしょうか?

それは、いつも人の不快な感情を読み取ることや、人の間に入りなだめ役に徹してしまうことや感情を読み取ることに対してとても敏感なために、空気を読んでなだめ役をしてしまうことです。

空気を読み取ることは大人になったときにもとっても大切なことなんですが、空気や感情を読み取って、その感情をなだめることをしてしまうのです。

また、バウンダリー(境界線)を引くことがとっても苦手です。バウンダリーを引いてしまうと、相手に申し訳ないという気持ちに感じてしまうために、入らなくていい相手の領域や問題に入り込んでしまうことが多いです。

そして、周りからは愛情豊かな人だとか、優しいと思われがちです。

まとめ

皆さんは、どのタイプが自分に当てはまりましたか?

アダルトチルドレンのタイプはどれかひとつのタイプのみに当てはまるとは限らないことがあります。その時その時によって、自分を守る・家族を守るために、アダルトチルドレンのタイプが変わることがあります。

今回、自分のタイプを知りましたが、あくまでもアダルトチルドレンの回復のために、自分のタイプを知りましたし、回復の過程に大切なことです。

ぜひ、少しずつ自分のことを知りながら、自分を回復していきましょう。

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